さいたま市市長 表敬訪問しました
「さいたま市市長 表敬訪問しました」8月24日
さいたま市役所を訪問し清水市長へお伝えしてきました。
一つ目は「産後ケア事業が市民にとって有効活用できるように」です。現在、産後ケア訪問事業は産後にサポートが十分に受けられない方、ママ自身の心身の不調や育児不安などがある方が対象であり、全ての母子のお宅に伺うことはできません。産後の不安や悩みが少しでも軽減できるように助産師による産後ケアがより多くの方に行き届くよう予算の確保をお願いしました。
二つ目は「自然災害などの際の妊産婦や乳幼児の安全確保に助産師を活用していただきたい」です。
年間5000件以上の新生児訪問、産後ケア訪問を実施し、さいたま市の母子をよく知るさいたま市助産師会会員は、災害のため早期退院を余儀なくされた母子を訪問し、避難所での母子や家族への心身両面への援助などを行えます。
明日起こるかもしれない災害に備え、助産師会とさいたま市のスムーズな連携をお願いしました。
三つめは「産後の母乳相談に関するママたちの経済的負担を出来るだけ軽減していただきたい」です。
新生児訪問でのママからの相談で多いのは授乳について、乳房トラブルについてです。コロナ禍で、病産院での母乳外来の縮小もありママたちは退院後にどこに母乳相談をしたらいいか分からず、うまく吸わせられなかったり、おっぱいが足りているか分からないまま不安な日々を過ごしている方もいます。乳房ケアは一部を除き(乳腺炎で産科医のいる施設でアドバンス助産師が対応すると保健扱いです。)自費診療になっているため、子育て家庭への経済的な負担となっています。ママが助産師に相談ができ、安心して母乳育児が続けられるように母乳相談に関する無料券や助成券の検討をお願いしてきました。
四つ目は「助産師がさいたま市委託業務を安心安全に行えるよう委託業務価格の引き上げについてのお願い」です。
コロナ禍で人との接触が減り相談できる場が少ない中、産後のママの不安や悩みは増え、産後うつの状態になっているママたちが増えている状況です。助産師による新生児訪問での相談が唯一の機会という方もいらっしゃり、ママたちの不安軽減のお手伝いをさせていただいています。
しかし訪問宅毎に物品の消毒やエプロンの交換など、助産師個人での感染予防にかかる費用は増える中訪問委託額はほぼ変わらない状況です。さいたま市の母子を見守る助産師も安心してママたちに関われるように他市での委託額も参考に委託業務額の引き上げをお願いしてきました。
清水市長さんは穏やかな印象で、真剣に私たちの話を聞いてくださいました。「こどもが輝く絆で結ばれたまち」を政策として講じていらっしゃる清水市長に私たちの活動の願いが届くことを期待しております。